英語が話せなかった頃の私が知らなかった3つのこと
- 6月10日
- 読了時間: 7分
更新日:6月10日
こんにちは。
ママの英語学習をサポートしている講師のAriです。
昔の私は英語の勉強がわりと好きでした。(今も)
単語を覚えたり、文法を整理したり、参考書を読んだり。
やっていること自体は楽しかったし、「私英語やってるなぁ✨」という実感もありました。
でも一方で、「あれ、割とやってるのに、そんなにスラスラは話せないな」とも思っていました。
レベルで言うとずっと中級の真ん中あたりにいる感じで、話すとなったらいつもドキドキしていました。
勉強しているけど、話すスキルの伸びはだいぶ鈍い。
そんな感覚がずーっと何年もありました。

当時はもちろん気付いていなかったけれど、今思えば、自分の中にいくつもの“思い込み”がありました。
それは、ある日突然気付く訳ではなく、何年も試行錯誤してようやくできるようになった後になってやっと気付いたことですが。
その一つひとつを振り返ると、大きくは次の3つでした。
1. 英語は知識を増やせば増やすほど話せると思っていた
今思えば、私は英語学習時間の95%以上を、新しい知識を取り入れることに使っていました。
単語を覚える。
難しい文法を理解する。
新しい表現をストックする。
テキストを開いて見渡すと、できることが増えている感覚はありました。
その瞬間は「私の英語は伸びているな」と思えて、すごく安心するんです。
でも、いざ話そうとすると、言葉は思ったほど出てきませんでした。
出てきたとしても、1つの単語ずつ、考えて、出して、また考えて、出して。。。
難しい仮定法の穴埋め問題を正解できるのに、もっと簡単なことをゼロから自分の言葉で組み立てることはできない。

今になってみればわかることですが、穴埋め問題ができても、英語が話せるようにはなりません。
頭にあると思っていたその知識は「ただの認識できる知識」。「使えるスキル」ではなかったんです。
「浅くたくさん知っている」ことも時に役に立つことがあるけれど、テンポよく話すためには「深く使えるスキル」が確実に必要でした。
2.机での勉強で話せるようになると思っていた
生徒さんのお一人に、「これまでの英語学習と比べて、違った点がもしあれば教えてください。」という質問に、こう答えてくれた方がいます。
「文法の学習をすればいつか話せるようになると思っていました」
この生徒さんの気持ち、とてもよくわかります。私も全く同じだったからです。
当時の私はずっと、英語は「勉強すれば最後までたどり着けるもの」だと思っていました。
単語を覚えて、文法を理解して、問題をたくさん解いていけば、いつかゴールに到達して、自然と話せるようになる。そんなイメージです。
だからとにかく、机に向かって黙って勉強することを続けていました。
参考書を進める。問題集を一冊終わらせる。また次の教材に進む。
やるべきことを淡々と積み上げていけば、その先に「話せる世界」があるんだと思っていたんです。

でも、恐ろしいことに、
その世界、なかったんですーーー!!
実際は、どれだけその道を進んでも、「話す力」はその延長線上にはありませんでした。
怖いですよね。ないんですよ。
蜃気楼を追いかけていたのか...
今ももしかしたら、同じように蜃気楼を追いかけている人もいるかもしれません。
3.日本語をそのまま英語にすればいいと思っていた
もうひとつの大きな思い込みは、「言いたいことをまず日本語で考えて、それを英語にすればいい」という考え方です。
私は長い間、英語とは日本語を英訳することだと思っていました。
だから、話そうとするたびに、「〇〇って、英語で何て言うんだろう?」と単語ごとに考えていました。でも、それではなかなかテンポ良く話せるようになりませんでした。
例えば「違和感」という言葉。
それをそのまま英語にしようとすると、「違和感」という英語を知らないせいで口が止まります。
辞書で調べてみると
"discomfort"?
"awkwardness"?
どれをどのように使うんだろう?
いくら単語を調べたところで、どの言い方が正しいのかはわかりませんでした。
でも、そもそも私が、「違和感」という言葉を使って伝えたかったことは何でしょうか。
「なんかおかしい」
「なんか変だ」
という感覚ですよね。
それなら、
"Something is wrong."
の方が、「違和感」の英訳を使わなくても、自分の伝えたいことに近いかもしれません。
もちろん、日本語の意味を100%再現しているわけではありません。
でも、それでいいんです。むしろそれがいいんです。
今思えば、私はずっと日本語を英語に変換する作業に一生懸命でしたが、英語を話すというのは日本語を一語一句英訳することではありません。
本当に必要だったのは、言いたいことをシンプルにして、それを今の自分が言える英語で表現することでした。
まとめ
振り返ってみると、以前の私は長い間、
知識を増やせば増やすほど話せるようになると思っていた
机で勉強し続ければ、いつか話せる世界にたどり着けると思っていた
日本語を英語に変換することが英会話だと思っていた
そんな思い込みを持っていました。
もちろん、それらが無駄だったとは全く思っていません。
単語も文法も大切ですし、当時の勉強があったからこそ今の自分があります。
でも、もしあの頃の私に一言伝えられるなら、
「すでに持ってるものをもっと外に出して」
「黙って勉強しないで」
「一語一句、変換しようと頑張らないで」
というアドバイスを贈ると思います。
英語は知識を増やすだけでは話せるようになりません。
また、話せるようになってから使うものでもありません。
今持っている英語を最初から使いながら、少しずつ育てていくものです。
私はそんな長〜い試行錯誤の経験をもとに、現在はママ向けの英語講座を運営しています。
レッスンでも、新しい知識を増やすこと以上に、「知っている英語を使えるようにすること」を大切にしています。
もし今、
「勉強しているのに話せるようにならない」
「何をやればいいのか分からない」
と感じている方がいたら、
今回書いた3つの思い込みの中に、ヒントになることがあるかもしれません☺️

岡田 あり
札幌出身、東京在住。男の子2人のママ。
英検1級 TOEIC915 VERSANT67
総合商社に9年間勤務。その後シンガポールへ3年間の駐在帯同。育児中に英語をブラッシュアップし、初心者専門英会話スクールにて講師として勤務。 多くの生徒様からの「英語話すには単語ですよね?」の質問をきっかけに、「そんなことないんだよ!」と伝えるべく「全てスピーキング目線の文法プログラム」を開講。
また自身の育児中、隙間時間の英語学習で生活が充実した経験を元に、忙しいママに学びの喜びを伝えること、習慣化の力を伝えることを目標としています。
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